傀儡覚醒
シリーズ第1作
母が死んだ夜、菜樹(なみき)の平凡な日常は一変した。
虚ろな目をした父親につれてこられた唱壽寺は、
からくり人形ばかりを供養している寺だった。
寺を預かる若き住職・海生(かいせい)と菜樹の出会いが、歴史的因縁を繙く――
傀儡喪失
シリーズ第2作
唱壽寺で暮らし始めた菜樹は、儚げな子どもと出会う。
家族を失った悲しみをその出会いで癒そうとする菜樹だったが……。
もう一人の宇津保・要、元傀儡回しの門付け・鬼若翁、
そして新たに加わった五鬼衆により、物語は大きく動き出す。
菜樹の父・貴巳は見つかるのか、五鬼衆・頴(えい)の企みは!?
傀儡迷走
シリーズ第3作
貴巳を手にして更に勢いを増す鬼道衆。
怪我を負った海生は、それを知りながら何もできない自分に苛立ちを隠せない。
己の中をさ迷い歩く菜樹は、奇妙な建物の中で不思議に懐かしい少年と出会い、
彼の導きで現実への扉を探し始めていたが……。
傀儡自鳴
シリーズ第4作
唱壽寺に戻った菜樹は自分に出来ることから始め、
海生は自分なりに鬼道衆の企みを解き明かそうとする。
一方、宇津保の村で人との交わりを知った曠(こう)は、
自分の力で彼らを救うことが出来ないかと考え始めていた。
各地で襲われ続ける傀儡回し、そしてその襲撃の手はついに唱壽寺にまで及ぶ――
傀儡開放
シリーズ第5作
菜樹復活を知った五鬼衆・頴は、稀代の宇津保である少女を己が手にせんと奇計を巡らせる。
運命に抗い、戦うことを決意した菜樹、鬼道衆の企みを暴かんとする海生、
稗田(ひえだ)とともに踏み出した曠……。
宇津保と傀儡回しと鬼道衆と――三者の間にある奇妙な均衡関係の行方は!?